馴染んできた

毎年の恒例行事で祖父母の家に行ってきた。今年は例年と違いカメラを持っていった。この旅行の最中はほとんどカメラを手放さないで行動していた。黒くてカッコいい筐体は武器だと思った。喋っていなくてもレンズを向けることで関係性が持てる、なんとなくズルイけど便利だった。みんな照れるのが面白かった。
1週間でフィルム3本半を消費した。意識してしたことじゃない。自然に消費できた。今まで見てきたことでもフレームで切り取ると違って見えるし、周りの視線とかを気にしなくなる。非日常的な感じが楽しい。趣味的というより娯楽的に撮っていてなかなか愉快。
この旅行でカメラがシャーペンみたいに扱えるようになってきた。写真を撮るぞー、とか気張る必要の無い、ただ単にフィルムに光を焼き付ける道具として使えるようになった。
『淡々と』というのは個人的なテーマなので、これに近づいただけでも夏休みがあってよかったなと思える。