さいきん時間が足りない。圧倒的に減っている。

4月ごろは大学つまんねーとぼやいていたはずなのに今はついていくのが精一杯になってしまった。
時間はどこへ消えた。
していることも課題の量も時間の長さも何一つ変化していないはずなのに、どうしてなんでこんなにも切羽詰っているんだろう。
おかしい、ネットの使用時間も減っている。だからネットに時間を吸い取られているわけではない。レポートの作成時間も圧倒的に短縮できた。
おかしい、どこかに時間が濃縮されているとしか思えない。だれかがオレの時間を奪い取ってしまったんだ、誰だ誰だ誰なんだ。
満ちている気もしない、空虚な感じもしない。
実はとても心地がいい。
自分の体の枠になにか綺麗なものが詰まっていて、3秒周期くらいで増減している。それは新鮮な高原の空気とか海底2000mに流れている海洋深層水とかテレビで見るロシアの-20℃の空気じゃない。もっと綺麗でもっと柔らかでもっと甘くてもっと爽やかな水のようでブワブワした気体だ。
この感覚は電気工事士の免許を取るために毎朝5時に起きて学校へ行き毎晩22時に帰ってくる生活を半年続けていたときに感じたものに似ている。今ならなんでも出来る気がするし、何も出来ずに腐りそうな気がする。
とりあえず、大学の講義もあと4週で終わる。夏はきっとすぐそこ。