梅田望夫/茂木健一郎::フューチャリスト宣言
ネットに住んでいるおじさんと変な改行をする学者の対談本。キーワードキャンペーンで運良く当たったので読みました。届いた封筒に感想書けよと書いてあったので感想書きます。
- 作者: 梅田望夫,茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/05/08
- メディア: 新書
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志向性
本の中に志向性という言葉が出てきた。インターネットは全ての情報を把握できないほどにあって"わーい、情報がいっぱいあるぜー、選び放題!!!"と思っていたのだけれど、実はその無限性のなかから無意識に情報を選び出しているので、そこに志向性がうまれている。その積み重ねで人生の方向が決まってくる。という趣旨のことが書かれていた。オレ自身ネットに入り浸っていることが多いのだけど、b:id:torasshuを見てもらえばわかるように暇つぶしの延長で使っているに過ぎない。これが自分の志向性か、とおもうとなんだか情けなくなった。
教育
中学の時に電気科を選んだのは、このまま普通科の学校に進んで中学の延長をやらされるよりも、専門的なことを学んじゃおう。大学行くなら推薦しかないし、ダメだったときも就職すりゃいいじゃん。と思ったからで、実際に推薦で入ったので、センター試験の問題が新聞に載ってからセンターがあったことを知ったというレベル。
アメリカの教科書がバカ厚くて誰も持って帰らないという話は聞いていたけれど、SAT(大学進学適正試験)というものがあるのは知らなかった。基本的なところがわかってればいいらしい。アメリカは羨ましいな、好きなことだけやってても変な目で見られないんだろ。それで専門的な知識がついてスペシャリスト誕生!その方がネットにあってるよなあ。ヤバイぜ!デジタル日本にも書いてあったように一つを極めてるだけじゃ遅れてるんだろうな。
アナーキー
インターネットが社会の仕組みを変えてしまうので電機メーカーはインターネットに参入できない、と書かれていた。たしかにそうだ、日本の電機メーカーから世界中の生活スタイルを激変させる商品は出ていない。アメリカだとiPodとSet Top Boxだろうか。特にSTB(Set Top Box)でTVの視聴スタイルが変わった。見たいときに見たい番組を見たい分だけ見る。うらやましい。日本であげるならDSかな、いや、単に売れてるだけか、生活を変えたとは思えない。
方向
今の大学の講義は基礎科目だらけ+化学の実験+中学生レベルのコンピュータ授業なのでちっとも面白くない。でも、優等生マインドで評定を上げておこうと思っていた。
この本を読んでいてそういう努力は見当違いの努力だな、と感じた。オレは電気を学ぶために大学に入ったわけで、線形台数学のためとか微分積分学のためとか*1化学の実験で器具の使い方をマスターするために入学したわけじゃない。
そう考えてみると、ここで全力を出して全教科Aをねらうよりも全教科C*2で別のことについての知識を深めるべきだと思った。そのためには安定的な知識をつけておかないといけないのだけど。
名言
茂木「ブログが一個あればいい。」*3