乙一::失はれる物語

失はれる物語 (角川文庫)

失はれる物語 (角川文庫)

初めて乙一を読んだのがこの作品。そのときは立ち読みでパラ読みだったのでじっくり読むために買いました。

作品全て捨てなしだと思った。感想を書くのもバカバカしい、とにかく読め。だけじゃ乱暴なのでこれだけは読めというのを。

マリアの指

これは長編なんですが、始めから最後まで靄の中を進んで行くような話しで、最後の最後に光が差すような話なんだけど靄が晴れても憂鬱になる。すっきりしない。だがこれこそ乙一と思える作品です。*1

ウソカノ

これは、あとがきの代わりに付け加えられた作品で彼女のいない二人の少年がクラスのみんなに彼女がいると嘘をついてしまい、それを隠し通そうとする話で、とてもコミカルで読み終わったら爽やかな気分になれると思う。一歩間違えたら俺もここにいたのかな、と思った。あれ、爽やかじゃない。。。

*1:ああ、バカっぽい文章だ