The Postal Service::Give Up

色褪せた風船が窓の外に飛んでいる。町の様子は、もやに隠れて覗えない。道路の子供も見えないし、ここがどこだかわからない。部屋には硬そうなベッドと小さな丸テーブル、深緑のソファー、本のない本棚がある。アパートのように狭い。どれも色褪せて見えるが古さを感じない。
隣の部屋から音楽が聞こえる。誰かがいるんだ。自分の家じゃないので誰かに気付かれる前に早くここから出ないといけない。玄関の扉を開けて吹き抜けの階段を走って降りる。聞こえていた音がさらに大きくなる。
出てきた部屋は3階だったようだ。階段がたいしたことなくて助かった。とりあえず、駅か大きな道路に行こうと扉を開けた。道路は厚い雲に覆われていて歩くことができなかった。

Give Up

Give Up