ヒゲが目に刺さりそうだよね。背骨が砕けそうだよね。

今日昨日は卵かけご飯を食べた後に、母親とダリ回顧展を見に行った。*1newdaysでグレープ味のグミとカシス味のメントスを買ってもらう。
最終日だったので人手人出が多くて、美術館に入るまで2時間もかかった。俺はこの時点で1100円のチケットを投げ捨てて帰りたくなったんだけど、徐々に入り口に飾られていたダリのでっかい顔写真が見えるようになってきて、『もう少しであのオッサンが描いたアタマのオカシイ絵が見れるんだ!』と思い直してがんばった。ここで背骨が一回の悲鳴を上げる。筋トレをするべきかもしれない。カシスの酸味が背骨に染みた。
そのあとようやく中に入れた。背骨痛い。絵を見る前に『ここにいるスタッフは背骨が痛くないのかなあ。会館開館からずっと立ってるんだろ、すげえなあ。』と関係ないところで感心した。人間すごい。
絵を見る。
初期の頃は影の使い方以外はいたって普通。自画像がやたら暗かったのが印象的。
中期の頃からおかしいことになってくる。有名な溶けている時計、透明な人たちetc...こういうのを見て意味深だ!と思うのはどうかな、とメタが話しかけてきたがパワーをめちゃくちゃ感じたので無視した。タイトルもこねくり回していて、平均的官僚とか考古学的記憶の増大とかを読むたびに頭がギャザ!ギャザ!と返してくるので若干ときめいた。後ろからおばさん3人組にグイグイと押され続ける。脳内で五人切り裂く。二回の悲鳴を聞く。
後期は完全に振り切れていた。全方位をわけのわからない絵に囲まれて初めからここを見せろと思った。特に、最後に飾られている世界教会会議。ガラはとても愛されている。岡本敏子のように愛されている。これだけで1100円のもとが取れるんじゃないかと思った。*2背骨はもう死んでいる。

結局4時間近く立ちっぱなしだった。がんばれ18歳。上野駅の中でガーリックチップが入ったぺペロンチーノとサラダとコーヒーとティラミスを食べた。複雑な口臭のまま帰宅。

*1:これだけでマザコン認定する人のために書くと、前日に「明日ダリ展に行ってくるから」と伝えたら母親も行きたがり、交通費を支給してくれることになったので一緒に行った、っていうか必死だ、この文章。

*2:物心ついたときから損得で考える癖ががが