高城剛::「引きこもり国家」日本2

上の文章を読んで、コイツ煽られちゃってんなあ、と思う人がいるでしょう。それには、煽られています、と胸を張って答えることができる。
なぜなら、19年のあいだ生きてきて政治経済の知識が全くないからだ。そういうことについてもっと学びなさいという大人もいない。むしろ大人がわかっていないから教えることができないのだろう。
たとえば住んでいる市はなんの変哲もないただの住宅街なのだけど、コンビニの時給、半年前は780円だったのに、このあいだ820円になっていた。
「インフレとかって関係ないのかな。」
「うーん、お金が稼げるからいいんじゃないの?」
父親なんかは単純に喜んでいる。この本を読んだのでインフレなどの文字が頭をかすめるが、そうでなかったら自分も喜んでいたはずだ。本当はインフレなんか全く関係ないのかもしれないが、可能性を考えられないことはとても怖い。
普通に暮らしているだけではお金に想像力が働かない。意識ができない。
毎朝テレビをつければ野球選手がどうこう、あの芸能人がまさかの大胆告白、食の安全はどうなっているんだ、何々県でA容疑者がBさんをどういう風に殺しました、再現VTRです、心の闇は深いですね、今日の牡牛座は5位です。

この繰り返しで想像力が奪われる。

意識できるかどうかでアナタの世界が変わる。
この本はそれを伝えたいのかもしれない。

d:id:torasshu:20070721:stayathome
d:id:torasshu:20070721:stayathome3